誰にでもある「得意」
10年前は「自分の強みがわかりません」「向いている仕事がわかりません」という声が多くありました。これは、強みや向いている仕事があるという前提の質問です。しかしここ数年、急増しているのは、「アピール出来量な長所がありません」「私が活躍できる仕事が本当にありますか」という質問。これは「ある」という前提を疑う質問です。
「ないかもしれない」と思いながら探すと、答えは「やっぱりなかった」になりがちです。
転職面接や天職コンサルティングなどで何千人もの聞いて天職コンサルティングの梅田氏が確信しているのは、「誰でも個性と能力を活かして輝ける場がある」ということです。
誰でも「心が喜ぶ」✖︎「得意」ゾーンの仕事を手にすること(転職すること)ができるのです。
知識・スキルよりも自分らしい特性に注目しよう
天職コンサルタントである梅田氏が「天職部」や各地で行われるキャリア支援セミナーで聞かれる質問は、「転職に有利な資格は何ですか」、「どんなスキルを身につけている人を採用したいのですが。」「○○の資格を活かして独立したいですが」という質問とのことです。得意や強みというと、知識やスキルに目がいきがちですが、もっと重要なものがあります。それは、「特性」です。
特性という言葉はなじみがないかもしれません。特性とは、生まれ持った才能と資質をベースに幼少期から形成してきたあなたが得意な行動パターンや思考プロセスを指します。自然とそうしてしまうこと、頑張らな畔も楽にできること。
なぜ、知識・スキルよりも特性が重要なのでしょうか。理由は2つあります。まず一つ目は、特性は仕事の仕方に直結するからです。特性を封印せざるを得ない仕事だと、無理して頑張るわりに成果が出にくいのです。
もう一つは、知識やスキルは比較的早く身につけることができますが、特性を変えたり、新たに身につけたりするのは極めて困難だからです。
例えば、海外とビジネスをしている大企業が、社員を英会話スクールに通わせとする。最初から英語がペラペラな人を採用すればすむ話ですが、そしないのも、知識・スキルより特性を重視しているからなのです。
英語力(知識・スキル)は数ヶ月〜数年で身につけることができます。
しかし特性は、そうはいきません。アメリカの行動科学の研究によると、特性は子供時代から積み重ねられ、ビジネスパーソンとして最初の十年前後でほぼ固まるため、35歳を過ぎると抜本的に変えるのは極めて困難だといわれています。
つまり、特性が合わない人を採用して、その組織にあるように変えるのは極めて難しいのです。
知識・スキル、その組織と仕事にあう特性にあう特性を兼ね揃えた人はなかなかいません。したがって、企業は、身につけることができる知識・スキルより、もともと持っている特性を重視して人材を採用します。
仕事で成果を出すには特性を活かすことが大切です。新しい特性を見つけ特性を活かせる仕事に就くことを勧めます。
専門職であっても、「特性」を知る必要あり
特性の話をすると、「知識やスキルを活かした専門職には、自分らしい特徴なんて関係ないのでは?」という疑問をいだくことがあります。例えば、医師や会計士、保育士、栄養士など、国家資格が直結する仕事、語学やデザインのように専門スキルを活かした仕事、そして機械、薬学、建築などの理系の仕事です。
一見、やるべきことが決まっているように見えるこれらの職種でも、特性を知ることはとても重要です。同じ職種の中にも自分にある仕事、合わない仕事があり、同じ仕事内容でも、能力を発揮できる環境、能力を発揮しにくい環境があるからです。
特性を分析することでそれらが見えてきます。また、転職の面接の自己PRでは、特性を話さなけレバなりません。というのも、同じような専門性がある人たちのなかから、面接官は誰を採用するかを選びます。違いはどこに出るか。「喜びの源泉」と「特性」なのです。
自衛官から民間へ転職したいと考えたら、あなたにあった仕事・職場選びと面接対策のため、z自分の特性を見つけましょう。

やる気のパートナー「やる気研究所」
