■自分は「よそ者」。まずは与えられたゴールに全力を尽くす
ここでは、転職などで新しい職場に入った場合、社内での提案をする際の注意点お話しします。転職以外にも、異動でこれまでと大きく異なる業務・部門に携わることになった場合などにも応用できるはずです。当然、入った会社には、その人達の仕事の仕方があり、文化があります。いきなり提案をしてはいけません。それは自分が前職などで培って来た、異なる考え・文化の押しつけになりかねいからです。
当然、反発があるでしょう。心理的な障壁が生まれて、どんなに合理的で画期的な提案であっても、承認されにくいわけです」。特に「GISOV」は、「フレームワーク」「屁理屈」だと勘違いされやすものです。
論理的であるがゆえに、受け入れてもらうる人間関係ができていない時点でいきなり使うと、「生意気だ」と見られがちなのです。
そもそも提案とは、「相手によくなってもらうため」にするもの。それが新しい会社の社内の問題解決であれば、まずその会社を知らなければ、真のゴールやイシューは見つけられないでしょう。
そのため、まずはその会社の仕事の進め方を尊重し、すでにある流儀やルール、やり方に自分を合わせることを意識します。
具体的にいえば、会社が目指しているゴールがあって、それを自分の部署で達成しなければならないとすると、それに対して自分が任されたタスクに全力を尽くすということです。すでにあるゴールを前提として、まず動いて見ます。
これは、「チームワークの中に飛び込む」ということであります。入社していきなりは、大きな仕事を任せてもらえないかもしれません。しかし、やれることはあるはずです。自分の仕事を探す時は、次のような観点で行うのがよいでしょう。
・部署のゴールを理解した上で、それに貢献できる仕事
・なおかつ、そんな重要度が高くはないが、緊急性は高い仕事
・あるいは「いつかはやらなくちゃ」とみんなが思っているのに放置されている仕事
まずはこうした仕事を見つけます。それは(小さいかもしれませんが)イシューであるはずです。言われるのを待つのではなく、自分で探す。そして「これ、私にやらせてください」と積極的に手を上げます。
人がやりたがらない仕事、放置されている仕事を率先して行う。これは新しい職場でもすぐにで来て、なおかつ早くチームに馴染むための鉄則です。
■自分の「型」は、見えないところで同時に走らせておく
既存のチームになじむ努力をする一方で、提案の材料は集めておきます。提案とは、自分自身のバリュー(付加価値)を発揮しながら、相手の問題・課題を解決することでした。当然ながら実行することが前提です。そこで、「GISOV」という提案の「型」を実践していきます。つまり、いまの業務をしながら、まずはその会社におけるゴールとイシューを見極めます。同時進行しているようなイメージです。
よほど大きな、あるいは深刻な課題を抱えているのでなければ、無理に新しいゴールや新しいイシューを見つけようとしなくても、差し当たっては会社の現状をそのまま受け入れればいいでしょう。
ただ自分の中で「ちょっと違うかもな」「もう少しよくできるな」と感じたら、それをあたためておくわけです。社内で新しい提案をするタイミングは、一通り、既存の仕事やプロジェクト、作業を終えた時になります。少なくともワンクールの仕事は、そのまま受け入れてやって見る。提案はその後になります。
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