近年、会社員の社畜化が加速しやすい労働環境の変化が起きていると考えます。
AI技術の発展により、人手がAIに変わってきている、日本労働人口の減少によって外国人労働者に頼らなければならない、M &Aによって小さい会社が吸収される、「価値を提供する人」と「作業をする人」で労働者が二極化していくなど、社畜化が加速しやすい労働環境の変化が起きていいます。
社畜から脱出するためには、その労働環境の変化を認識し、対策を立てて行動していくことが大切です。
AI技術の発展により、人手がAIに変わってきている、日本労働人口の減少によって外国人労働者に頼らなければならない、M &Aによって小さい会社が吸収される、「価値を提供する人」と「作業をする人」で労働者が二極化していくなど、社畜化が加速しやすい労働環境の変化が起きていいます。
社畜から脱出するためには、その労働環境の変化を認識し、対策を立てて行動していくことが大切です。
- 1.人手がAIやロボットに変わる
- 2.外国人労働者の増加
- 3.M &Aの時代(大きな会社が生き残る時代)
- 4.価値を提供する人と作業をする人で二極化
■社畜化が加速しやすい労働環境の変化
1.人手がAIやロボットに変わる
2015年12月に株式会社野村総合研究所は、「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に」 という研究論文を発表しました。それによると、労働政策研究・研修機構が 2012 年に公表した「職務構造に関する研究」で分 類している、日本国内の 601 の職業に関する定量分析データを用いて、オズボーン准教授 が米国および英国を対象に実施した分析と同様の手法で行い、日本の労働人口の約 49%が、技術的には人工知能やロボット等によ り代替できるようになる可能性が高いと推計されました。
具体的には、以下の職業が無くなると言われています。
工事現場監督、バスやタクシーの運転手、木材加工業者、電気工事士、盲導犬訓練士、警備員、気象予報士、教員などが挙げられます。これら、AIに仕事を奪われやすい職業は、視覚や聴覚を使って情報を収集して、それを元に計算する仕事ものであると言われています。
また、将来、新技術が開発されると、古い技術に依存していた職業は無くなってきます。また、新技術が登場することで、今まで人間が行っていた作業をロボット等が行えるようになり、そのような仕事もなくなります。
このように段々と人手が入らなくなってくる職種が増えてきます。そうすると、当然起こるのが、人員の整理です。会社に従順である社員は残り、そうでない社員はどんどん辞めていただくようになると考えられます。
2.外国人労働者の増加
2030年、日本の人口において1/3が高齢者になると言われています。そうすると、必然と外国人労働者頼らなければならなくなってくるだろう。外国人労働者は目的意識をもって日本に来るだろうから、優秀な人も多いだろう。その時に、日本人よりもよっぽど戦力になる可能性があります。そうすると、いつしか、使う側の日本人が使われる側になっていくだろう。
知的な仕事は外国人労働者が行い、体力を使う仕事を日本人が行うということも十分に考えられます。それはグローバル会社になることを目指す会社ほど、躊躇に現れてくると考えます。
2030年と言ったら後、10年もない時代であります。あぐらをかいている日本人は使われる側になり、社畜化していくだろう。
3.M &Aの時代(大きな会社が生き残る時代)
今、技術力は目まぐるしく変化してきています。したがって、今は新技術でもすぐに古くなってしまいますし、今あるニーズも、数年後には無くなってしまう時代になっています。
そのような時代の中、一から作り上げるほど効率の悪いものはありません。したがって、大きな会社はより成長していくために、必要な技術力や販売ルートをもっている会社をどんどん買収しています。
今、成長が著しいソフトバンクグループは今では数百社ものグループ会社をもつ会社に成長しております。その競合である、KDDIもNTTもどんどん企業を買収し、大きな企業へ成長していっています。
今後、生き残れる会社は色々な会社を買収できるだけの財力を持った会社であるだろう。そして買収された会社の中で、残れる人員も少なければ、残れても同じ職種であるとは限りません。特に、コーポレート部門の人間は職転を迫られるであろう。
その時に社畜になっていく可能性が高いのです。
4.価値を提供する人と作業をする人で二極化
前も述べたが、労働力だけが価値となる時代は終わりつつあります。したがって、これからの将来、「価値を提供できる人」が企業の中で、使う側にまわっていきます。逆に、価値を提供できない人は「作業力を提供」するしかなくなってきます。価値を提供できる人間になることは非常に難しい。ある意味、個人事業主であったり、経営者としてやっていくような能力がなければなかなか価値を提供できる人間になることは難しいのです。
したがって、多くの人が「作業をする人」になっていくと考えます。
これからの会社は、一部の「価値を提供する人」、大半の「作業をする人」で構成され、「作業をする人」はますます社畜化していくと考えます。
以上が、社畜化が加速しやすい労働環境の変化になります。