陸上自衛隊のイメージは、「体育会系」、「筋肉ムキムキ」、「脳みそも筋肉」、「融通が効かない!」などのイメージがあり、どちらかというと体力系のイメージが多いと思います。それに伴い、転職先と言えば、工事現場や運送業など体力系の仕事をイメージされがちです。
だからと言っても、陸上自衛官でも頭を使う仕事につきたいと考える人が大半であると考えます。そんな体力系ではない転職先に就職するために、どこを転職先として選べば良いのか、どんな仕事があるかなどを紹介します。
これは、私が「元自衛官」であること、会社のことを熟知している「総務」だからこその視点になります。
だからと言っても、陸上自衛官でも頭を使う仕事につきたいと考える人が大半であると考えます。そんな体力系ではない転職先に就職するために、どこを転職先として選べば良いのか、どんな仕事があるかなどを紹介します。
これは、私が「元自衛官」であること、会社のことを熟知している「総務」だからこその視点になります。
- 1.20代の陸上自衛官の転職先
- 2.30代の陸上自衛官の転職先
- 3.40代の陸上自衛官の転職先
■年代別、陸上自衛官のお勧め転職先
1.20代の陸上自衛官の転職先
20代は、未経験者枠でも採用されることができる年代になります。したがって、どんな仕事でも挑戦したら良いと考えます。しかし、やはり、自衛隊で培ったコミュニケーション能力を活かすには以下の仕事がおすすめです。(1)人材紹介会社の営業
人材紹介の営業は比較的未経験でも行動さえ起こすことができれば、営業マンとしても成功できる業界になります。では、人材紹介の営業はどんな営業か。それは、多くの会社が取り入れている営業手法である「テレアポ」になります。「テレアポ」はその言葉の通り、電話にてアポをとる営業活動になります。一日、100件から200件電話をかけ続けます。
その中で、人材に困っている会社を発掘し、提供できる人材を紹介していくことになります。ここで、「テレアポ」を成功させるポイントとしては、当然、テクニックもあるが、それよりも、1件でも多く電話するという強い気持ちが大切になります。
ガチャぎりなどをされても諦めず電話をかけ続けることができれば、自然と営業力は上がって生き、アポも取れるようになります。行動さえ起こせばできることになります。
比較的、人材紹介会社は若い人材でも、結果を出すことができれば、給料も上がっていきますし、立場も上がって行きますので、おすすめになります。
(2)不動産会社の営業
次に、20代の陸上自衛官の転職先として、おすすめなのが不動産営業になります。不動産会社の営業も比較的未経験でも行動さえ起こすことができれば、営業マンとしても成功できる業界になります。不動産会社の営業は、よく言われる「飛び込み営業」になります。不動産を持っているオーナーの家や法人のオフィスに行き、土地活用などを提案していく仕事になります。
なかなか成約できない分、成約できた時の売上が数百万から数千万円にもなります。したがって、契約に対するインセンティブも非常に高く、臨時収入も多くなります。
売れている営業マンの中には、20代で1,000万円プレイヤーになる人も出てきます。不動産の営業は、確かに体力も必要ですが、「飛び込み」続ける気力も必要になります。陸上自衛隊で培った精神力を活かせば決して出来ないことではないと思います。
(3)プログラマー
営業活動が嫌という人は、プログラマーになるのも一つです。今、IT業界ではプログラマーが足らなく、勉強して、知識を身につけることができれば、非常に市場価値も高くなります。20代であれば陸上自衛官といえでも、まだまだ、勉強には伸びしろがあります。ちなみに、プログラマーとは何か。プログラマーは、コンピューターが実行するプログラムを構築する職業です。 プログラマーは、様々なプログラミング言語を使ってシステムやソフトウェアを開発します。
例えば、スマホのホーム画面でアプリのアイコンをタップすればそのアプリが起動します。ゲームでプロフィール画面の場所を選択すれば、ゲーム上の自分のプロフィールを確認することができます。ホームページ上でボタンをクリックすると、別のページが開いたり画像が表示されたりします。プログラミングというのは、こうした「〇〇をしたら××が行われる」というシステムを動かすための命令文のことを指します。
プログラマーはプログラミング言語というシステムを動かすための独自の言語を利用して、システムやソフトウェアが思い通りに動かせるように命令文を組み立てていくことが仕事です。

2.30代の陸上自衛官の転職先
次に、30代の陸上自衛官におすすめな業界を紹介します。自衛隊には十数年在職しているためそれなりの経験値があると思います。その能力を活かす仕事が適切であります。(1)コンサルタント
コンサルタントというキーワードを聞く機会はあるかと思いますが、そもそもコンサルタントとはどのような仕事のことをいうのでしょう?コンサルタントとは、ある分野についての深い知識と経験のもと、主に法人であるクライアントの相談に乗り、解決策を示すことをおこなう職業のことを指します。コンサルタントはアメリカが発祥で、日本では、外資系ファームが進出してきたことで普及しました。今でも海外スタイルの外資系ファームの数は多いと言えます。コンサルタントは皆同じ業務を果たすのではなく、さまざまな業界に精通したコンサルタントが、それぞれの組織が抱えている問題を解決に向けてサポートしていきます。
経営をサポートする戦略系コンサルタント、専門知識が不可欠なIT系コンサルタントや金融コンサルタントなどがありますが、戦略系コンサルタントや経営コンサルタントなどは、自衛隊の経験も活かせます。

(2)研修講師
次にお勧めするのが研修講師になります。研修講師とは、多くのビジネスパーソンに、新人マナーやビジネススキルやマネジメントの方法などを研修を通りて提供する人をいいます。元自衛官で非常に興味深い研修を提供している方がいます。新宿・歌舞伎町の本格スパイ体験アトラクション「inSPYre」では赤外線銃の開発を手掛けるHotSprings株式会社と提携し、赤外線銃を用いた社員研修サバイバルゲームを2017年3月より開始すると発表しました。講師は元自衛官が担当。
まるでどこかの秘密基地のようなinSPYre内で赤外線銃で撃ち合うサバイバルゲームをするという、アクション映画さながらのスリリングな社員研修では、数名のチームに分かれて相手チームの攻略を行い、相手チームよりも多くのチームメンバーが生き残ることを目指し戦闘が繰り広げられます。また元自衛隊の講師からは、自衛官ならではの作戦の立て方など、百戦錬磨の様々なノウハウが伝授され、より実践的かつ本格的な体験が味わえるそうです。
なお、研修中は社員研修らしく「社員の言動」「積極性」「協調性」「全体評価」「リーダーシップ」「計画能力」など能力に分けて詳細に評価され、最終的にレーダーチャート付き結果表として人事担当者に提出される仕組み。開催するinSPYreはこの社員研修について「今まで見落としていた個々の参加者の特性、能力を客観的に評価できる」としています。
(引用:講師は元自衛官 「社員研修サバイバルゲーム」inSPYreが提供開始)
以上が、30代の陸上自衛官が転職活動する上で、お勧めな業界になります。
3.40代の陸上自衛官の転職先
次に、40代の陸上自衛官が転職活動をする上で、お勧めの転職先を紹介します。40代の陸上自衛官は自衛官としてのキャリアも長く、それを活かすことで転職することが望ましいです。私が考える転職先は以下になります。(1)市役所の危機管理担当
市役所等、各自治体は大地震や風水害などの災害など、不特定多数の市民の皆様の生命・身体・財産に重大な被害が生じたり、生じるおそれがある緊急の事態について、安全対策や関係部署の総合的な調整に取り組んでいます。そこでの危機管理担当として、元自衛官が期待されています。例えば元自衛官の藤原眞琴さんという方がいらっしゃいます。藤原さんは、自衛官だったときに、東日本大震災の初動火災対応や災害派遣の振り分けなどを担当した後、被災地に司令として赴任。実際に被災した地を見て、復興に尽力されてきました。自衛官を退官するにあたり、府中市の募集をみて応募を決めた藤原さんは、「府中市の印象は、出身地に似ており、落ち着く感じがします。豪雨災害から復興途中の府中市で、自分の経験や知識を活かした働きをしたい」と決意を語られましたとのことです。
その他、北九州市が大規模災害に備え、平成29年度に「危機管理専門官」(仮称)の新設を検討していることが1日、分かった。行政が取り組む災害対応について、主に助言・支援する役割で、自衛隊出身者の採用を計画している。豊富なノウハウを持つ人材を組織に取り入れ、防災力向上を目指しております。
同市には、防災・危機管理部門のトップとして、局長級の「危機管理監」がいる。新設する「危機管理専門官」はこれに次ぐポストに位置付ける見通しだ。台風や地震など大規模災害の発生時には、災害対策基本法に基づき、市長を本部長とする「災害対策本部」を設置し、緊急対応にあたる。「危機管理専門官」は対策本部の中で、自衛隊をはじめ国の機関との連携などをサポートする。
(引用:北九州市が「危機管理専門官」を新設 防災力向上へ幹部自衛官OB起用)
(2)大企業の危機管理担当
大企業の中には、社会には欠かせないインフラ(電気・通信・水など)を提供しているサービスがたくさんあります。そのような会社はどんな災害などが起きてもサービスを提供する義務を負っております。そのような会社は防災などの危機管理担当が重宝されます。今、各企業、事業を継続するためのBCPを作成しております。どのような災害を想定し、それに対し、どのような対応するのか、そして、事業を継続させるのかを考えます。
私も上場企業の総務ですが、防災も担当しており、自衛官だった頃の知見がいかされております。今、日本は災害大国になっております。従って、企業における危機管理体制は重要になってきます。
40代の自衛官であれば、幹部でも陸曹でもあっても、部下や後輩を指揮し、災害派遣を経験した方も多いだろう。そこで培った経験は企業は求めております。
以上が、40代の陸上自衛官に勧める転職先になります。
今回、20代、30代、40代と、それぞれの年代別のお勧めの転職先を紹介しました、もちろんこれだけではなく、様々な業界で元自衛官が活躍しております。事例などを検索するば色々とOB自衛官の声が出てきますので参考にすると良いと思います。
