この理論は、合理的期待を形成する代表的個人の存在を前提として仮定されています。
「合理的期待」とは、すべての消費者が利用可能な情報を効率的に用い、同一の間違いのない行動をとる期待のことで、その「代表的個人」の行動は消費者全体、経済全体を代表していると見なされます。
数々の仮定や、非自発的失業(就業意思も能力もあるが、雇用機会が得られず生じる失業)の否定、長期的不況も生産性のマイナスが原因であるとするなど、RBC理論は非現時的であるという批判がなされていますが、現在では初期の単純のモデルに様々な習性が加えられ、研究が行われています。
経済用語図鑑
