長い中、安定した仕事というのはほぼないであろう。その中で、パーソナルブランディングは非常に重要であります。その手段としてパラレルキャリアという言葉があります。「パラレルキャリア──新しい働き方を考えるヒント100
」からパラレルキャリアについて紹介する。【パラレルキャリアという言葉】
「パラレルキャリア」という言葉は、ピーター・ドラッガーが提唱している新しい働き方のひとつ。本業の仕事を一生懸命こなしながら、それとは別のやりたい夢の仕事を実現し、お互いの相乗効果で生きがいを感じる働き方です。
【副業を見つける】
「何のお仕事、されているんですか」・・・・・よく聞かれます。カフェの店主?古本屋さん?ギャラリー運営?金継ぎ作家さん?どれも正解です。
数年まで、僕がテレビのディレクター一筋20年という典型的な「シングルキャリア」でした。しかし、いまではすっかり複数の仕事もかけもちする「パラレルキャリア」で生きています。
これまで副業は「二足のわらじ」「ダブルワーク」「週末起業」などという名前で呼ばれてきましたが、パラレルキャリアは、それらの概念と少し違っています。簡単にまとめるとこんな感じ。
自分が幸せになる「福業(HAPPY WORK)」を日常に取り込む働き方。たとえそれがわずかなお金にしかならなくたっていいのです。自分自身を楽しむことこそが、人生最大のエンターテイメメント。パラレルキャリアは、すでに始まりつつある、未来の働き方のひとつなのです。
【1+1=2ではなく無限大】
「キャリア」の語源は、英語の馬車の轍。つまり、人がたどる道や足跡、経歴などを意味する言葉です。自分が歩んできた人生の長い道のりをふりかえったとき、刻みつけてきた足跡が見える。それがキャリアです。
「ダブルキャリア」という言葉もありますが、これは「二足のわらじ」という言葉に近い概念。両方に「経済的価値」を求めて働く時に使います。2つの収入源が、はっきりとしているのも特徴です。
また「ハイブリッドキャリア」という言い方もあります。「経済的価値」と「精神的価値」の両方を同時に実現しようとする考え。「ハイブリットカー」が、電気とガソリンの両方で走るように、違うエネルギーを混ぜながら前に走って行くような感じです。
それに比べて「パラレルキャリア」は「本業+α」の働き方。「2枚目の名刺」という言葉が似合います。「人生のちょい足しワーキング」です。
これは、ささやかな夢の実現など「精神的価値」を最重視した考え方だと言えます。つまりパラレルキャリアは、ひとつの仕事がもうひとつにいい影響を及ぼし、脳内で「ひとり科学反応」を起こす働き方。仕事同士の「相乗効果」によって、自分の可能性を無限大に引き出すことができるのです。
パラレルキャリア──新しい働き方を考えるヒント100