簡単に言えば、戦略とは「戦わずして勝つ」方策を意味します。「戦わずに勝つ」とは「最小の資本(リソース)で最大の効果を得る」ということであり、これが「戦略的」と言う言葉の本質です。
生産性工場が求められる今、長い時間をかけて努力して成果をだす、というスタイルは流行らないどころか、評価すらされなくなってきています。
今や、いかに時間をかけずに成果をあげるか、すなわち、誰もが戦略的に思考し、行動することが求められているのです。
では、戦略的に考え、行動するにはどうすればいいのだろうか。まずは「問い」を変えることだ。
私達の思考は「問い」を「答え(仮説)」の繰り返しによって成立している。「問い」が「もっと努力して成果をあげるにはどうすれば良いか」と言うものであるならば、その問いの枠組み内のアプローチしか生まれない。
一方で「問い」が「いかにして努力をせずに成果をあげるか?」であれば、それに従ったアプローチが仮説として描けるようになり。まずは頭の中にある「問い」を見直す必要があるのだ。
ホリエモンこと堀江貴文氏は、この「問い」を私達に幾度なくぶつけてくる。例えば「寿司職人として一人前になるのに、本当に何年も修行する必要があるのか」だ。「何年もかけて一人前になるにはどうすれば良いか?」という「問い」しか持てなければ、その範囲内でのアプローチしか描くことができない。
一方で堀江氏のように「できるだけ時間をかけずに一人前になるにはどうすれば良いか?」という問いを立てられれば、これまでにないアプローチを描くことができる。
今、私達が必要なのはこのように「戦略的に」考え直すことだ。まずははじめに自らの「問い」を「戦略的に」置き換えてみてはどうだろうか。そこから変革は始まるかもしれない。
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