

幹部自衛官の仕事は非常に激務であリます。特に防衛大学校卒や一般大を経て一般幹部候補生となり、幹部に任官した幹部は精神的ストレスによりうつ病に陥る人も少なくありません。 うつ病になり、退職するという事態を防止するために、ストレスを知り、ストレスマネジメントに取り組みことが重要であります。
【メンタルヘルスケアの意義】
心の病を発症した場合、作業効率を低下したり、長期休業が必要になったりすることがあります。その結果、周囲の負担が増え、全体の成果が落ちたりします。したがって、メンタルヘルスケアは個人の問題だけ出なく、組織全体での取り組みが必要になります。 メンタルヘルス対策を組織ぐるみで効果的に行うことにより、職場の活性化や効率上が期待できます。また、管理監督者の働きかけにより、チームの改善、業務分担・流れの調整、労働者個々への配慮等により、ストレスを軽減できます。【ストレッサーとストレス反応】
個人にとって、心理的あるいは身体的負担となるような出来事や要請をストレッサーと言います(ストレス要因、ストレス負荷、ストレス原因ともいう)。ストレッサーは、大きく分けて次の4種類があります。①物理的ストレッサー(騒音、高音など)
②化学的ストレッサー(化学物質による刺激など)
③生物的ストレッサー(細菌、花粉など)
④心理社会的ストレッサー(人間関係など)
これらのストレッサーによって引き起こされた心理的反応、身体的反応および行動反応を、ストレス反応(またはストレス状態)といいます。ストレッサーとストレス反応をまとめて、ストレスと総称しています。
【うつ状態・うつ病が発症するプロセス】
身体症状が現れる(倦怠感や不眠など)↓
精神症状が現れる(イライラ、不安、怒りなど)
↓
社会的活動性が低下する(人に会いたくない、仕事に行きたくない)
↓
うつ状態・うつ病になり、抑うつ症状などが現れる
【ストレス対処を理解する】
日々のストレスに対処するために私たちがとる行動のことを、コーピングといいます。コーピングを行うことで、ストレス反応の発生を抑えたり、スレッサー(ストレスの原因)を取り除いたりする働きを高めます。 コーピングには、その目的によって内容や方法が変わります。大きく分けて、ストレッサーそのものをにアプローチする方法(問題焦点型コーピング)とストレス反応にアプローチする方法(情動焦点型コーピング)があります。 問題焦点型コーピングは、課題の解決に直接効果があることからより好ましいコーピングと言われますが、どうしても解決できない課題である場合は情動焦点型コーピングを取り入れるほうが現実的です。 ストレスの状況によって、2種のストレスコーピングをうまく使い分けることが必要となります。また、コーピングスキルは、ストレスやメンタルヘルスへの関心度に応じた方法で対応することが望ましいのです。 このようなストレスやその対象を知るには下記の本がお勧めです。安全衛生教科書 メンタルヘルス・マネジメント(R)検定II種・III種 テキスト&問題集 第2版
また、幹部自衛官であればメンタルヘルスを維持する上では下記の本もお勧めです。
防衛大式 最強のメンタル
下記の本はスラスラ読めます。
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