新しい分野でにエキスパートになるためには、勉強するとき、頭の中を階層的に整理整頓しながら覚えることが大切である。
頭の中への「インプット」量が豊富でも、他者にまったく「アウトプット」するすべを持っていないのならば、それはある意味死んだも同然の「使えない知識」となってしまいます。
心理学で有名な植木理恵さんの話では、心理学をなかば無理にでも「生かす」ことが、毎日の仕事となっているそうである。
病院の臨床や大学で講義をするときはもちろんだが、実は一番頭を鍛えられるのは、一般向けの雑誌インタビューとのこと。これは心理学を生かすのには、厳しくも良い訓練になっているとのこと。
●女の男気はなぜカッコいい?
●「恋愛低体温」・・・その治し方は?
●人が本当に喜ぶ褒め方は?
●キャラクターを変えたい!その方法は?
●相手の心に響く!上手な告白のしかたは?
全てが極めて日常的な話題である。植木理恵さんはこれらポップな質問に対して、いつでも「心理学的根拠」や実験例を10も20も挙げながら、真剣にインタビューと記事を作るそうです。
もし何か一種類の心理学に精通しているだけだったら、そういう芸当はできないだろう。できるだけ多くの知識を階層的に整理してこそ、初めて、心理学を日常シーンに「生かせる」のだろうと実感しているとのことです。
(引用:「本当にわかる心理学」著者」植木理恵)
