下記は「あたらしい働き方」から一部を抜粋したものです。
自ら仕事を作られるか。収益が上がる仕組みを作ることが出来るか。
どの会社でも採用の条件としてあがっていたが、自ら考え行動できることでした。当たり前といえば当たり前なことですが、実は意外にできていない人は少なくないと思うのです。
例えば、自ら仕事を作れるか。収益が上がる仕組みを作ることができるか。ビジネスモデル作りができるのか。日本の教育の基本は、優秀な従業員を作ること、だったのではないでしょうか。組織てミッションを従順にこなしていく人材が、育てられてきたのではないかと思うのです。
逆に言えば、言われないとできないということ。何も言われなくても自分でモノを作ったり、組織を作ったりすることは得意ではない。しかし、これからの時代に求められているのは、まさに自ら行動する姿勢なのです。
そしてこの姿勢を別の表現で言い換えるとするなら、自らきちんとマネジメントできるか、ということになると思います。目標があって仕事に向かっているとき、セルフマネジメントができるかどうか。
上司が見ていないとサボってしまう人もいれば、自分で動ける人もいる。あれをやりなさいと言われないと動けない人もいる。ましてや、労働時間も曖昧なフレキシブルな働き方、フレックスタイム、もっといえば無期限休暇なんてものである環境の中で、セルフマネジメントができない人は、単にサボるだけで終わってしまいかねない。
先にも書いた大人が求められるということです。実際のところ、アメリカでの取材で、何度も大人という言葉が出てきたことは意外でした。それだけ大人の行動ができる人が少ない、ということなのかもしれません。
自ら考え行動できることも大人であることがいい、そうでなかればいけない、と言いたいのではありません。こういう人たちでないと、あたらしい働き方の会社では、やっていくことが難しいと思われるからです。もし大人でないのに入社してしまうと、結果的にお互いの不幸になりかねない。
言われたことを従順にこなす方が好きだという人もいますし、そういう人材を好む会社もあります。どちらがいい、ということではなく、新しい働き方には、自ら考え行動できる人しか向いていない、ということです。
わかりやすく言えば、ベンチャースピリット、と言ってもいいかもしれません。ベンチャースピリット的な要素が、あたらしい働き方にマッチするのです。
あたらしい働き方