下記は「あたらしい働き方」から一部を抜粋したものです。
個々の才能が必要な時代だと言われます。しかし、個々の才能だけでやろうとしないからこそ企業の意味があります。個々の才能だけなら個人でビジネスをすればいい話です。
ディー・エル・イーに象徴されるように、会社というプラットフォームを使って、個人ではできない大きな仕事ができることが、個々の才能には大きな魅力になります。そして、そうした才能が集まって組織になることによって、より大きなことができるようになる。
チームラボやカヤックのようなクリエイティブな仕事だけではなく、パタゴニアのような製造業でも、一人ひとりの個性が組織に取り入れられることによって画期的な商品が生み出されていくのです。
もちろん個人の能力やスキルも重要ですが、同時に、それを誰かとコラボレーションしてもっと大きくしていく力を持っていなければ、大きな可能性は生まないということです。では、コラボレーション能力とは何か。それは、論理的に物事伝えられる能力だと私は思っています。
自分の考え本質的に表現ができるということ。
そしてもう一つが、誰かと一緒に考えられる能力です。人と話をすることによってアイディアがまとまったりする。多くの人のアイディアが混ざることによって昇華させることができる。こういうことができないと、自分でいくら考えても、アイディアは拡大して行かないことが多い。何かとの「化学反応」も起きないのです。
だからこそ大事なことは、誰と考えるか、です。レベルの高いチームの中で一緒に考えるから、より面白いアイディアが生まれてくる。つまり、シナジーを生める関係が求められているのだと思うのです。
このとき、批判的な目も重要になります。ただし、批判も建設的なものでなけらばいけません。「そんなアイディアはダメだ」「つまらない」というスタンスではなく、建設的に物事を抱えて、ナイスな言い方で指摘できるかどうか。それも問われていきます。
あたらしい働き方