下記は、「図解ポケット 最新決算書がよくわかる本[2019年版]」からの一部抜粋です。
その会社が儲かっていてリッチなのか、それとも貧乏な会社なのかを金額で表現した書類が決算書。たとえるなら、通知表が健康診断結果といったところです。
1 決算書とは
会社は1年に1度、決算日を定めています。決算日には、そまでの1年間でいくら儲かったかを計算し、お金にまつわる報告書類を作成する事が義務付けられています。この報告書がいわゆる決算書です。
実は決算書という言葉は通称です。
会社法の規定によって作成される決算書は、正式名称を計算書類といいます。計算書類は全ての会社が作成することを義務付けられており、その内容は比較的簡素です。上場企業は、計算書類の他に、金融商品取引法の規定によって決算書を作成します。この決算書を財務諸表と言います。財務諸表は、そのボリュームも多く、内容も複雑です。
2 損益計算書と賃借対照表
決算書の中心は、損益計算書と賃借対照表です。
損益計算書は、決算日までの1年間の経営成績を表します。経営成績とは、会社がいくら設けたかを示します。
賃借対照表は、決算日の財政状態を表します。財政状態とは、会社が有する資産と負債の状況を指します。この2つを理解できれば、会社の状況をほとんど把握できます。
図解ポケット 最新決算書がよくわかる本[2019年版]