「何をすると一番効率的か」を知っているかどうか
新幹線で出張へ。さて、移動中、あなたは何をして過ごしていますでしょうか。とりあえずスマホでメールやSNSのメッセージをチェックしたり、目にとまったニュースや記事を読んだり、ときどきウトウトしたりしている間に目的地に着く・・・そんな感じの方も多いのではないでしょうか。
新幹線移動の数時間に何をすべきなのか。はっきり言えば、「これをするべき!」というもはありません。ただ、のぼりつめている人たちは、ないゆきまかせの時間の使い方はしません。それどころか、「新幹線ではいつもこれをする」という、「新幹線ルーティーン」があります。
それは人によってさまざまなです。あるエグゼティブの方は、「狭い場所でノートPCを開いて仕事しようとしてもストレスを感じるだけで、それほど効率は上がらない。だから休息時間にあてると決めている」と言います。
スマホをときどきいじりつつ目を閉じて「到着後のパフォーマンスを最大化するための、リラックスする時間」というねらいももって、新幹線での時間を過ごしているそうです。
時間あたりの生産性がもっとも高まる時間の使い方をしている
事務処理にあてるメリットは時間に制限があること。「○時○分には目的地に着く」とお尻の時間が決まっていると、「それまでに終えなければ」という意識が働きますし、「も名古屋か、少しペースを上げよう」などと、作業のペース管理がしやすいためです。ノートPCでのメールチェック・返信、事務手続きをはじめ、「新聞記事のスクラップ」も、新幹線のルーティンにしている人もいます。
忙しくと読めていない日経新聞を1〜2週間分、ばさっと紙袋に入れて新幹線に乗り込みます。読みながら、仕事に活用できる記事やきになる記事を切り抜いたら、クリアファイルに入れていく。そんな作業をして、最終的には出張先で新聞を処分して帰るのです。
一方で、お客様からいただいた課題や要望に対する解決策を考えたり、講演で話す内容を組み立てたり、原稿を書いたりなど、「右脳」を使うような仕事は、移動中ではなく、自宅で行ったりします。
朝は睡眠をとった直後なので頭が冴えていて、じゃまが入らずに集中できrので、早朝に行ったりします。
高いパフォーマンスを上げている人は、同じあることをやろうとする時、それを「いつ」「どこで」「どんなふうに(机に向かってなのか、歩きながらなのか)」行うことが、もっともパフォーマンスが高いか知っています。
もっとも生産性が上がるのは、オフィスで行う時なのか、それとも、いつものカフェのお気に入りの席で行う方がいいのか、はたまた、歩きながらなのか・・・・といったように、「パフォーマンスが高い方法を柔軟に組み合わせる」ということに徹底しているのです。
そうして時間あたりの生産性を上げて、自由になる時間を生み出せば、人に会ったり新しい企画のアイデアを考えたりと、よりクリエイティブな仕事に取り組むことができるというわけです。
カリスマヘッドハンターが教えるのぼりつめる男、課長どまりの男