あなたは、他人と社会と接しているときと、自分の内面と向き合っているときでは、どちらの場合に元気がでてくるだろうか。
「外の世界」と接しているときの方が元気が出てくる人は「外向型」、自分の内面と向きあっているときの方が元気が出てくる人は「内向型」に当てはまります。
「外向型」は、注意を外の世界に向け、一対一であろうと、集団のなかにいようと、人と接するのを好みます。外の世界と接し、さまざまな経験をしたいと思っており、とても活動的です。
他人といると「充電」し、自分が元気になるのがわかります。人と会うのが好きで、注目を浴び、人の輪の中心にいるのを好みます。だkら、ごく自然に知らない人たちと打ち解けることができるし、知人も多いです。
そのため、「外向型」はつねに自分に問いかけています。「どうすれば、自分からこの状況に働きかけていけるだろうか」
「内向型」は、その反対に、ひとりでいるのを好み、自分の内面を見つめていると元気が出てきます。ひとりでいると「充電」でき、明日への元気がふつふつと湧いてきます。
「内向型」は、実際に社会に出て経験する前に、心のなかでまず経験しようとします。だから人付き合いも限られており、一対一でつきあうか、少人数のグループにいる時のほうが心地いいのです。
他人から注目を浴びるのを好まず、「外向型」より控えめになります。知らない人と接するときは、じっくり時間をかけて理解しあいたいと考えます。そのため「内向型」はこう自問しています。「この状況から、自分はどんな影響を受けるのだろう?」
「外向型」の考えていることは、耳を傾けていればすぐわかります。かれらは、感上げていることをすぐ口にします。だが「内向型」は、話すまえにじっくり考え中えればなりません。
何かを尋ねられても、すぐ答えられないときがあるのは、答えるまえに考えているからです。つまり、「内向型」は、オーブンですっかり焼き上げてから、さあどうぞとケーキを差し出すように、自分の中でじっくりと考え練り上げてから発表します。
だが、「外向型」は、完全に固まらないうちに、自分の考えを発表するのです。
「外向型」と「内向型」の例
「外向型」のショーンは、小学校のころ、先生から「ショーン、答えがわかってから手を上げなさい!」と、よく注意されました。ショーンは先生から質問されると、いつも「はいはいはい!」と勢いよく手を上げるおだが、いざ指名されると答えられないことが多かったのだ。「口に出してしゃべりながら、考えたかったんだよ。問題の答えって、話しているうちにわかってくれるものだろう?だまったまま問題について考えるなんて、できないよ」
いっぽう「内向型」のメアリは、よくよく考えてからできないと手を上げられない。だから、つぎからつぎへと矢継ぎ早に質問されるのが苦手です。
質問された問題についてまだ考えているうちに、答えがわからないものと先生に勘違いされることもよくありました。
だから「内向型」は、会議に出席しても、名案をつぎつぎに口にするようなまねはしない。ゆっくり時間をかけて考えてからでないと、質問に応じたり、企画を立案したりできないのです。
つまり、、「外向型」は「幅広い」才能をもっており、「内向型」は「深い」才能を持っていると言える。「外向型」は様々なことに興味をもつが、その関心はあまり深いところまでは及ばないのです。
だが「内向型」は、興味の幅こそ狭いものの、深く詳しく、その世界に関心を持ちます。ためしに、「内向型」の人に趣味について尋ねてみるとよいです。きっと、自分の趣味についていくらでも語り続けることでしょう。
新装版 あなたの天職がわかる16の性格