下記は「カリスマヘッドハンターが教える のぼりつめる男課長どまりの男」から一部を抜粋したものである。
お客様や取引先への提出物やご案内はすぐにとりかかれるのに、報告書や精算書といった車内の提出物は「そのうちやろう」と思いつつ、他の仕事に追われて後回しになり、結局は上司から催促されて提出するといいます。はっきり申し上げますが、のぼりつめる人は、社内外いずれも、提出物をはじめ、「やるべきことが遅れる」ということは、ほぼありません。
もちろん、私がさまざまなビジネスパーソンの、それぞれの社内提出物について、見聞きしているわけではありませんが、はパフォマーたちは、その人のなかの「しくみ」として、書類関係等の提出物が遅れるような「ルーティン」になっていないと人を見てきて確信しています。
すなわち、「しくみ」ですから、それは提出物の話にとどまりません。返信や確認作業、お礼のメールに到るまで、すべてにおいて「初動が早い」のです。
たとえば、仕事で誰かと面会した後、「お礼のメール」を送るこtは多いでしょう。スケジュールが埋まっている人にとって、そのつどお礼のメールをすることは、いうのは簡単ですが、実際にはそう簡単ではありません。
でものぼりつめる人ほど、お礼のメールが早くて漏れがない。
何週間か何ヶ月かたち、再びその人と連絡をとる機会が訪れてようやく「先日はありがとうございました」とコンタクトをとる人も少なくはないが、この差は何であるだろうかと私は考えてきました。
私が出した結論は、ハイパフォマンスを挙げている人ほど、「どのみちすることであれば、少しでも早く実行した方が価値が高まる」ということを知っているからだ、ということでした。
同じ「やるべきこと」は、「今」やっても、「3日後」にやっても同じ、そんなふうに考えていませんか?じつはそうではなかったのです。
同じやるべきことを、同じ「そのこと」の価値を最大限に高めていたのです。どうせ送るメールを、「今すぐ」送ることで起こる好循環
私自身、営業で初訪問したあとは、あるいはセミナーや講演に参加したあと、なるべく「すぐに」お礼メールを送ることを心がけてきました。
同じ行動でも、起こすタイミングによって相手に与えるインパクトが変わり、価値が大きく変わります。提出物ひとつでも「ギリギリに間に合ったからOK」ではなかったのです。
のぼりつめる人は、「早い」ことの価値を知っているのです。